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「おい康太、康太ってば!」
「ん?なに?」
右斜め前の席にいる亮介が帰りのホームルーム中にコソコソと話しかけてきたので康太は気のない返事をした。
「今日さ、4年の奴らが放課後勝負しようだってよ!ベストメンバー揃えてくるからってさ!」
「はぁ?また4年とやるの?あいつらじゃ弱すぎて話になんねぇよ。」
「いいじゃんよー。3年だと力の差ありすぎて面白くないけど4年なら手頃だぜ?それなりの球投げてくるし、かと言って負けることはない!最終的に俺達が強くてカッコよく見えるしな!」
亮介は窓際の席に座っている由里の方をチラッと見て言った。
「はーん、なるほどね。女子が応援に来るんだな。由里にいいとこみせようってか?」
康太は冷やかしっぽく言った。
「ば、ばか!ちげぇよ!」
亮介の叫び声が教室に響いた。
あ、やべぇ
そう思った時にはもう遅かった。担任のエロメガネのゲンコツが二人の頭に落ちた。
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