🍀揺れる想い🍀

37/55
前へ
/691ページ
次へ
彩音は、そんな純也を、尊敬の眼差しで見つめる。 彩音:『へぇ~っ!そうなんだ!やっぱ、すごいね!!純兄は…。』 純也:『何だよ…急に…。』 純也は、恥ずかしそうにする。 彩音:『だって、何でも器用にやっちゃうし、できないことなんて何もないでしょ!?』 純也:『…(笑)そんなことねぇよ!! 俺だって、できねぇこといっぱいあるよ! それに…好きになっちゃいけない女を好きんなって、4.5年くらい彼女いねぇし…。』 純也は、正輝達に見えないように、 そっと、彩音の手を握ると、チラッと彩音の方を見て、苦笑する。 彩音M:“えっ!? それって…私のこと!? 純兄が!? 嘘でしょ!? あっ…だから、私とHしたいって言ったの!?” 彩音は、じっと純也を見つめ、顔を赤らめる。 すると、純也は、優しく微笑む。 彩音は、そんな純也の笑みにドキッとした表情をする。 ・ ・ ・ ・ ・ その時、監督から、声がかかった。 「鮫島君、なんか、少し堅いよ…。 このシーンは、このあとの展開に繋がる重要なシーンだよ!! 彩音を思う気持ちを、ちゃんと、出さなきゃ!!」 監督の言葉に、鮫島さんの顔が、一気に歪んだ。
/691ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1594人が本棚に入れています
本棚に追加