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ここで、悠司が立ち上がる。
悠司:『俺、もう、行くよ!!あとは、頼んだぞ!!』
正輝:『あっ…ああ。
彩音のこと、ありがとう。』
正輝は、悠司に向かって、深々とお辞儀する。
彩音:『悠司、ありがとね!!』
彩音は、悠司に向かって微笑む。
悠司は、少し、淋しそうな顔をしながら頷き、何も言わずに船室を出ていく。
正輝は、それを確かめると、彩音の顔を心配そうに覗き込む。
正輝:『大丈夫か!?彩音・・・。』
彩音:『う…ん。大丈夫じゃないかも…。気持ち悪い~っ!!』
正輝は、彩音の背中を擦る。
正輝:『じゃあ、しばらく休んでろ!!
俺がいっぱい魚釣って食わしてやるからな!!』
彩音:『うん。…ありがとう…。うっ…。』
正輝:『大丈夫か!?』
彩音:『うん。大丈夫。』
彩音が微笑むと、正輝は、はりきって船室を出ていく。
彩音は、お茶を飲むと、ソファーに横になる。
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しかし、困ったことに、ペットボトルのお茶のフタが開かなくてNGを出してしまった。
「すいません。
ていうか…このフタ…すごく固くて…。」
私は、そう言って、苦笑いをした。
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