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彩音M:“悠司の部屋は3階だから、きっと、そこから走って来たんだ。
それが、すごく嬉しかったし、そんなにしてまで、私のことを想ってくれてる悠司の気持ちが、心に染みた瞬間だった。”
彩音は、恥ずかしさを隠すように、悠司から、顔を反らす。
彩音:『……いでしょ!!』
悠司:『えっ!?』
彩音:『仕方ないでしょ!!
なんか…あんたのことが気になったし…
話くらい聞いてやろうかなって思ったから…。』
悠司:『そっか…。ありがとう。』
悠司は、嬉しそうに呟くと、しばらく黙り込む。
昔を思い出すように、ゆっくりと話し始める。
悠司:『俺さぁ…。初めて電車で彩音を見た時から、ず~っと好きだったんだ。
だから、彩音が陸上部のマネージャーになって話せるようになったのが、すげぇ嬉しかった。
それに…彩音から「付き合おう!」って言ってくれるなんて思ってなかったから…泣きそうになるくらい嬉しかったんだ。
それまで、俺…みんなから嫌われてたし、
“彩音みたいな可愛い子が、俺なんかと付き合ってくれるんだぁ!!”
って思ったら、すっげぇ嬉しすぎて、どうしたらいいのか分からなくなったんだ…。』
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