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悠司は、しばらく一点を見つめて黙り込むと、目に少し涙を溜めながら話を続けた。
悠司:『なんか、彩音と一緒にいると、胸の高鳴りが止まらなくなって、
それ聞かれるのがイヤで、わざといじめちゃったり、一緒に帰る約束をすっぽかしたりしてた…。
そのことで、彩音を傷つけて、「別れる!」って言われて当たり前なのに…
俺、あの時、陸上の大会で上手くいかなくって、ムシャクシャしてて、彩音が、一番辛いときまで、冷たくしちゃって…本当に悪かったと思ってる。
けど…記録も出せなくて、このまま彩音まで失ったらって思うと、“彩音を手放したくない!!”って気持ちで、頭にカーッと血が上って…
気がついたら目の前で泣き叫んでる彩音がいて…あとになって、すっげぇ後悔した。
本当にごめん…。
何度謝っても許されないことかもしれないけど…
俺、今でも彩音のこと忘れられなくって、他の子とHしても、全然気持ち良くなくって…
調子いいこと言うなって言われるかもしれないけど…。』
悠司は、海を見つめながらゆっくりと話す。
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