🍀揺れる想い🍀

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ホテルにつくと、昨日のように、神楽が、起こしてくれた。 「杏ちゃん、疲れてるんだね…。 車に乗った途端に、寝ちゃったし…。 身体…大丈夫!?」 神楽が、私の顔を、心配そうに覗き込んできた。 「顔色もいいし、大丈夫そうだね!! ひどくなった時は、ちゃんと、言ってね!!」 神楽は、そう言って、私の顔色を見ると優しく笑った。 そんな神楽の優しい笑みに、私は、ドキッとした。 「あっ…ありがとう。 体調は、大丈夫だよ!!」 私は、そう言うと、ニコッと笑って、神楽と2人で、車を降りた。 「杏ちゃんさぁ…なんか、悩みでもあるんじゃない?」 神楽が、車を降りた途端、ボソッと呟いた。 「えっ!? なっ…何で?」 私は、神楽に聞かれて、驚きを隠せなかった。 “神楽は、昔からそうだった。 一緒にいる時、私が悩んでたり、体調崩してると、誰よりも先に気づいてくれた。 何でだろう? どうして、私の気持ちが分かっちゃうの? 本当に…神楽は、この映画の悠司のように優しい人…。 嘘をついたり、約束をやぶったことはないけど、いつでも、私の心の支えになってくれていた。” 私は、そう心の中で呟きながら、神楽を見つめた。
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