😢和哉からの辛い告白😢

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神楽は、じっと携帯を見つめた。 「おっ…俺のメールにも書いてる…。 『俺は…もう、助からないから…お前が、俺の代わりに…杏奈を守ってくれ!!』って…。 そんなの…そんなの…無理だよ…。 杏ちゃんは、和兄の彼女なのに…。 いくら…俺と杏ちゃんが、昔…両思いだったって言っても…俺には……杏ちゃんを…和兄から、奪うなんて…できないよ…。」 神楽は、そう言ってしゃがみ込み、床を叩いて泣き出した。 私は、そんな神楽を見て、愛おしいと思った。 本当なら、和哉に、振られたようなものだし、泣いてるはずなのに、昨日、泣き明かし、目を腫らすまで泣いた私は、何だか、気分が、少し、楽になっていた。 私は、泣いてる神楽を抱き締め、背中を撫でた。 「杏ちゃん…杏ちゃん…和兄が…いなくなる…なんて…俺…いやだよ…いやだよぉ…!!」 神楽は、そう泣き叫んだ。 私は、そんな神楽を、強く抱き締めた。 後ろで、樹李亜が、目をウルウルさせながら、立っている。 「神楽…ほら…泣いてても、仕方ないよ。 今は、ご飯を食べて、撮影に備えなきゃ…ねっ…。」 私は、そう言うと、ニコッと笑って、神楽の肩をポンッと叩いた。
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