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社長と一緒に、私の部屋へ戻った、私と神楽は、社長に、和哉に言われたこと…
和哉には、家族がいなくて、助かる確率が低いこと…
そして、そんな弱気な和哉が、神楽に私を託そうとしていること…全てを社長に話した。
「そうだったの…。
辛いかもしれないけど、あなた達は、トップ女優とトップ俳優よ!!
親の死に目にも会えるか分からない中でも仕事をしなきゃいけないの!!
それくらいの覚悟がなきゃ、この業界は、続けていけないんだからね!!
でも…今日だけは、思い存分に泣きなさい…。
明日からは、ちゃんと、撮影に集中すること!!」
社長に言われ、私と神楽は、泣きながら頷いた。
「和哉君の事務所に確認したら、明日の朝、和哉君の病気のことと、入院して、しばらく休業することをマスコミにFAXで送るそうよ…。
和哉君は、明日の撮影を最後に、入院するみたい。
助かるかどうかは、別として、最善の治療をしていくそうだから、休みの日に、お見舞いに行ってあげなさい。」
社長は、静かに、そう話すと、私と神楽の肩を叩いた。
“和哉…明日から入院なんだ…。”
私は、社長の話を聞いて、そう心の中で呟きながら、ずっと泣いていた。
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