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すると、和哉は、顔を真っ赤にしていた。
『だってさぁ…。
もし、撮られてから、事務所に「恋愛禁止!!」とかって断られたら嫌だしさぁ…。
“だったら、撮られる前に、社長にだけでも、交際宣言して、了解を得た方がいいかなぁ?”
って思ってさぁ…。』
和哉は、照れくさそうに言った。
「そうなんだ。
社長は、和哉のこと、すごく誉めてたよ!!」
「そっか…。
あぁ…もう、めちゃ恥ずかしいし…。」
「本当に…。
昔っから、素直で、正直で、真面目だよね…和哉は…。
和哉のそういうとこ、好きだなぁ……。
今日も社長に、その話を聞いて、恥ずかしかったけど、すごく嬉しかったよ!!」
私は、そう言って微笑んだ。
「そっか…。
なら…よかった…。」
和哉は、そう呟くと、顔を真っ赤にしたまま、うつむいた。
「ねぇ…和哉…。
ご飯、どこに食べに行くの?」
私は、うつ向いたままの和哉に話しかけた。
「俺が、お忍びで、よく行く、韓国料理の店!!
どの料理もめちゃめちゃ美味いから、
杏奈にも食べさせてやりたくてさ!!」
和哉は、そう言うと、ニカッと笑って、ピースをした。
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