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寮を出て街をブラブラと歩いていると、一際賑わっている場所があった。 興味をそそられ近付いて見ると、何かの番組の収録をしているようだ。 テレビねぇ。 大変そ。 まぁ、俺には関係ないけど。 それよりも気になるのは、さっきから俺に向けられる視線である。 ヒソッ「うわっ、何あの人、キモッ。 マジいかにも根暗って感じじゃない?」 ヒソッ「しっ! 聞こえるよ!」 ……聞こえてるよ。 それもそのはず、今の心の出で立ちは、髪はボサボサで前髪は長く、おまけに瓶底の様な眼鏡を掛けているのである。 ファッションや外見に全く興味のない心は、面倒だからという理由で、髪も伸び放題で、眼鏡も同じ様な理由でそのままなのだった。
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