a raw recruit3⃣

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『STARSメンバー募集!あなたも特殊部隊STARSに入らないか?』 警視庁の廊下や掲示板に張り出された広告。 剱「本当に募集するんですか?」 警視庁の最上階にある一室。 剱は、他のメンバーに知らせる前に念のため本部に事の詳細を直接聞きに来た。 部屋の中には、剱以外に3人の警察官がいる。 歳は60歳前後といった感じの男性警察官。 おそらく警察トップの方々だろう。 剱「橋本長官、田中副長官、前河警視総監…STARSは5人だからSTARSなんです。メンバーを増やしたら本来の目的に相反します」 前河「近藤君。君のいいたい事も良く分かるが、これは組織としての判断なんだよ」 前河警視総監の言葉に剱が意見を述べる。 剱「しかし、事件解決については5人でも十分成果をあげています」 今度は田中副長官がいう。 田中「STARSの諸君が立派に成果をあげているのは、素晴らしい事なんだが…」 途中までいったところで、副長官は長官のほうを見る。 橋本長官が、革張りの椅子から腰をあげ、部屋をゆっくり歩きながら、副長官の言葉の先を剱に向けて語りだす。 橋本「残念ながら、君たちが精一杯頑張ってくれていても、事件は増えている。決して君たちが悪いわけじゃないが、事件を減らす為には、人員も必要だということだ。さて、私は時間が無いので失礼する。警視総監、後は宜しくお願いする」 そういい残し、長官と副長官は部屋を後にした。 前河「だそうだ。近藤君、頼むよ」 前河警視総監もそれだけ剱にいうと部屋を後にした。 剱「…頼むよっていわれてもな」 小さく呟いた剱は、もう1つ溜め息をつくと、部屋を後にした。
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