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次の日
リヒター「…アステル、本当について来るのか?」
アステル「うんっ!一緒に行くよ!」
リヒターは溜め息をもらして、困ったようにアステルに言った。
リヒター「あのな、魔物の棲んでいる所は、サイバックや他の街とも違って危険なんだぞ?!判ってるのか?」
アステル「危険なのは判ってる。それでもね…」
アステルはぎゅっとリヒターの手を掴み
アステル「それでもね、親友を危険な所に一人で行かすのは嫌だから。それでもう会えなくなるかもしれないから…」
リヒター「…」
アステル、俺だって同じだよ。
初めて出来た、親友ってアステルだけだから。
喪いたくない
死んでほしくない
ずっと守り続けたい。
だから…
付いてきてほしくないんだ
でも、
アステルだって同じ気持ちだったんだ。
一緒に居たくて。
だから守り通す。
魔物から
敵から
ずっと一緒に居たいから。
アステル「ねぇリヒター。」
リヒター「…そろそろ行くけど?」
アステル「…僕ね、戦い方判んない😅」
リヒター「……置いてくぞ…」
アステル「えぇッ!?リヒター、酷いよー!」
リヒター「一緒に行くなら、戦い方の基礎くらい学べっ!」
アステル「…ごめんー💧」
リヒター「まったく。俺が戦うから草むらに隠れておけ…」
アステル「うんっ!でも、サポートできたらするね。」
リヒター「はいはい。」
アステルと俺は、荷物をまとめ研究院を飛び出した。
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