第3話 儚き願い、勇気の先に…

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アステル「よいしょっ…」 アステルは山積みの本を戸棚へ返していた。 リヒター「…アステル、本を持ち過ぎると…」 リヒターはアステルの登っている梯子の下で、心配していた。 アステル「リヒター、大丈夫だよ。あと少し…」 ガタンっ💥 アステルの登っていた梯子が、バランスを崩し、倒れてくる。アステルも降ってきた。 アステル「!うわぁあァアァッ!」 リヒター「アステルっ?!」 ガラガラッ!バサバサッ… 沢山の本が、降り注いだ。 アステル「…あ…う…💧」 リヒター「…つぅ…アステル、だから、本の持ち過ぎはあれほど、駄目だと言っただろ…」 アステルが受け身を取れないところに、リヒターが入り受け止め、アステルは怪我なくすんだ。 リヒターはそのおかげで、頭を強く打ち、赤くなっていた。 アステル「リヒター!ごめん💦」 リヒター「…別にいいから早くどいてくれ…」 リヒターの上に乗ったままのアステルは、すぐ降りた。 恥ずかしそうに笑う。 アステル「あはは…」 リヒター「…全く、お前は…」 アステルに出逢い、数日が過ぎた。 今日もまた、アステルと書庫に居たのだが、アステルが アステル「書庫掃除したい!」 と言い出し、リヒターも手伝いをしていた。 そのせいで、リヒターは頭を打ってしまった訳なのだが。 リヒター「…もう少し、計画性を持て、アステル。急にやりだして、上手く行くわけないんだからな…」 アステル「あはは、そうだね。計画性無かったし、今度はきちんと計画的にするよー🎵」 にっこりと、アステルは微笑んだ。 リヒター「…お前が計画…きちんと出来るのか…」 アステル「ひどいよッ!僕だってやるときは、やるんだからッ!」 リヒター「はいはい。」 リヒターはクスッ…っと笑い、アステルの頭を撫でた。 その時、書庫の扉をノックする音がして、リヒターとアステルは振り返った。
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