33人が本棚に入れています
本棚に追加
締まりの無い間延びした語尾が特徴的な少女をまるで舐め回す様な目で見るスキンヘッド。その視線は少女の足元から順に上がっていく。
ビーチサンダルの隙間から覗かせる素足は、くっきりとした足首の括れが際立つ、とても美しいラインを誇っており、その滑らかな放物線はワンピースの裾まで伸びていた。
そして生地の薄いワンピースは少女のボディラインを鮮明に浮かび上がらせる、特に胸を。その胸の大きさは、丁度、どんぶりサイズと言ったところだろう。
最後に、なんと言っても極め付けは少女の顔であった。足元が薄暗かった為、肌の色を識別しにくかったが、少女の肌は健康的な肌色をしており、絹の様にきめが細かい。
そんな肌をした少女の顔はふっくらとした淡く透き通った色の唇に、高い鼻、トロンと垂れた目尻の青い瞳。パーツを取り上げたらキリが無いが、全体としてかなり整っている。
(こいつぁ、かなりの上玉だな)
スキンヘッドの表情のいやらしさに磨きがかかる中、「はやくはやくぅ」と、腰まで伸びた金色の髪とピンクのワンピースを揺らめかせながらせかす少女。ある種の珍妙絵図のスクリーンカットの完成だ。
しかし、そんな少女の身体中を電気信号が急に巡った。
「――っ! ……おじさん? ロルグ様はここに居ないですよね?」
今までとは違って、ハッキリとした口調で少女は問い掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!