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なんて、夕紀はそんなに我が儘じゃ有りませんでした。駅に着けばちゃんと降りてくれて助かる。
「さて、買い物行きますか。」
「(……)」
目の前に広がる光景の中には人が沢山映る。夕紀は俺の服の端を掴み、着いてくる。
やはり、早すぎたみたいだ。
「大丈夫か?」
「(コクコク)」
頷きながら、辺りを見渡している。怖いのか、楽しいのか、全く感情が分からん。だから帰るなんて出来ない。
仕方無く俺は夕紀を連れてデパートに向かった。何も有りません様に。
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