3757人が本棚に入れています
本棚に追加
/445ページ
ガタン……ガタン……
定期的な揺れを感じさせながら電車は進む。乗りたがっていたお姫様は窓から見える流れていく景色を見て喜んでいます。
幸い、電車内は空いており、人が少ない。だから座り放題だし、夕紀が怯える等の心配なし。
「楽しい?」
「(コクッ!)」
…………もうあれだ。俺、お兄ちゃん。優しいお兄ちゃんと妹が御出掛け中~みたいな感じで見られているし、俺もそう思う。
多分だけどな。
『次はー、○○駅ー。』
「おっ、夕紀、降りるぞ。」
「(フルフル)」
いや、首を横に振られても困るんですけど。こりゃ、抱っこして強制的に行くしかないのか?
最初のコメントを投稿しよう!