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少年は泣いていた…。
ノアは何も言わずに少年の頬に手を添える。
少年の体はビクリと跳ね表情は強張ったが少したつと安心したような表情をした。
「何で…泣いてるの…?」
ノアは少年を見たままゆっくり言った。
少年は首を左右に振る。
―分からない…
―分からないんだ…
少年は泣きながら頭を抱えてしまった。
ノアは少年の腕を掴み少年の顔を見た。
少年もノアと目線を合わせる。
ノアは少年に顔を近付けると少年の頬に口付け…
「大丈夫だよ…僕がずっと一緒…。何があっても離れない…」
そう言うと優しく抱き締めた…
「ノ…ア…あり…がと…」
少年は初めて声を発して不器用に微笑むと声を出して泣いた。
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