110人が本棚に入れています
本棚に追加
【ロゼル・ヴァレンワイゼスト・クライ】…………
これは彼の物語…
彼の罪科(過去)は…
どれほどの荊棘(傷)…?
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
大雨が降りしきるインダルムの昼…
街には1人も姿を見せず、
人々は自分たちの家で楽しく過ごしている。
そんな中…雨に打たれる人影があった。
10歳ほどの少年…
体ば汚れ、
服はボロボロ。
どこから見ても孤児。
それに行く宛てもない様子だ。
少年は道に倒れ込む。
体が冷え切りこのままでは死んでしまう。
少年はもう諦めていた…
――生きていてもきっとろくな人生を歩まないだろう…だったらいっそのことこのまま死んだ方が良い…
少年は目を瞑り気を失った。
最初のコメントを投稿しよう!