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…
『…暗い…』
惣一郎は気が付くと、何も見えなかった…
『…一体…何が…』
惣一郎は辺りを確認しようとしたが、手が動かない…
『…あれ?…なんで…っ…ダメだ…足も動かない…』
「すみません…誰か…誰かいませんか?」
惣一郎は声を出し助けを呼んだ…
『…なんか重いな…何があったんだっけ…確か…』
惣一郎は気が付く前の事を思い出そうとしていた。
……
「お前さぁ~お姉様紹介しろよ~」
「やめろって…みんな騙されてんだよ…」
惣一郎はクラスメイトにベッドの上で羽交い締めにされ、首に腕をかけられて居た。
「ってかさぁ~惣って姉ちゃんあんな美人だったら、女子とか全然ダメだろ?」
真ん中のベッドであぐらをかいているクラスメイトが言った。
「いや…そんな事は…;」
「お前誰かイイヤツいんのかよ~って!まさか既に彼女居るのか!?」
惣一郎を締めてるクラスメイトが言った。
「いや…彼女は居ないけど…」
「居ないけどってなんだよ~イイと思ってるヤツは居るのか~?」
「いや~お前らはどうなんだよ;」
「俺はお前のお姉様~」
「こんなアニキは嫌だ…」
「なんだと~!!」
「グッ…やめろって…隆夫(たかお)…マジ苦しいって;」
「仕方ないな~で?ヒロは居ないのか?」
「俺は~ん~どうかな~?」
「ハッキリしろ~ドリャァ!!」
隆夫は立ち上がり、ヒロにフライングクロスチョップをかました…が、
ドン!…ドタン!!!
ヒロは横に倒れ、勢い余った隆夫はベッドの奥に落ちた。
「…ぃたあぁ…よけんなよ!」
「ん~当たると痛そうだからね~」
「でも、ヒロは居ないの?好きなヤツ?」
「ん?まぁ居なくはないけどね」
「誰だよ!言えよ~」
「ん~隣のクラスの七瀬だよ」
「七瀬ってあの小学生かよ!!」
「おいおい…隆夫;」
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