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私は中学にあがった。
小学生のころの思いを捨てて
私は心の無い形になった。
だけど.....一番消したかった鉛は日に日に大きくなっていく。
★ ★ ★
「...隣知らない奴か...斜め...時雄...」
あ、確か...小2のころ同じクラスだった奴か...
ガチャ
私は席に座った。
斜めの奴はまだ来てなかった。
「あれ?ヒマワリ?」
「!?」
あだ名を呼ばれて振り向くと
「...やっぱりそうだ。久しぶりだな。」
時雄だった。
「...久しぶり...だね...時雄...変わったね💧」
「そう?ヒマワリも変わったよな!」
「どこが?」
「泣かなくなったし、笑うようになった。」
時雄は目を細くして微笑んだ。
「...あんさぁ...そのヒマワリはやめてくれないかぁ💧トキオさん...」
「別に良くね!?」
少し...鉛が大きくなった。
泣かなくなったのは弱い自分を見せたく無いから。
笑っているのは人にあわせるため。精一杯の強がり。
泣きたくても...誰も許してくれないもの。笑いたくても...偽物しかでてこないわ。
私は苦しみしか知らないから。
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