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「えぇまぁかわいいですが……」
俺が答えると愛衣先生はにっこりした。
そして
「じゃ、お先に失礼します」
と帰っていった。
愛衣先生がきてから三か月。
週に二日も顔を突き合わせているのに俺は愛衣先生がどこの大学かすら知らない。
知っているのは大学生のバイトだってことだけ。
三か月俺はお茶にすら誘えずにいた。
大学に入ってから修行僧かのごとく一つとして浮いた噂のない地味な俺に愛衣先生なんて誘えるわけがない。
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