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ぼぅーっとしばらく遠くを見つめていると、たくちゃんが駆け寄ってきた。
「お待たせっ。帰ろか」
「うん!」
いつもの帰り道。
ひとつだけ違うのは、ウチの胸の中。
ドキドキが納まらない…むしろ強くなってない?
こんな風に、たくちゃんを意識したことなんてなかったから、どうしたらいいのか分からへん…
「なんやえらい今日は無口やなぁ愛子」
のんきにたくちゃんが話しかけてくる。
…誰のせいや思てんねん!
「そんなことないで」
「そうかぁ?何か悩みとかあるんやったら聞くから言ってな?」
言っていいんですか?
本当に言っちゃっていいんですか?
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