たくちゃん

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注目の余り、動けずに俯いていると、タッタッタッと近寄ってくる足音が聞こえた。 フッと頭を上げると、そこには大きな少年が居た。 「よっ。もう部活終わったんか?」 クシャっとウチの頭を撫でながら、たくちゃんが言う。 心地良いその手を、恥ずかしさから押しのけながら口を開いた。 「もうっ!あんなおっきな声で呼んだら恥ずかしいやんかぁ!みんなめっちゃ見てたし…」 わりぃわりぃ、とヘヘッと笑うたくちゃん。 その笑顔に何故かキュンと胸が鳴った。
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