九死に一生を

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また、自分に関わった人間が死んだ… 何故、みんな死んでしまうのだろうか… 何故… 北澤は御法度のシャブに絡み売人となった。 故に駒谷が自分自身にも対するケジメとして殺した。 勝倉は本家の舎弟頭と揉め、本家の鉄砲玉か自分の組の若頭に踊らされた手先に殺された。 そして二年ほど前… 優太はバイト先のクラブの金を横領… ケツモチの牙神会系やくざに殺された。 金… 本当に優太は金を盗んだのだろうか。 短い付き合いだったが、他人の金に手をつけるような男じゃない筈だ。 それに金に困っている様子も見られなかった。 その時、ふと俺の脳裏にある考えが浮かんだ―…
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