第2章

4/48
前へ
/816ページ
次へ
翌朝。 「アヤカシオクリの店はこちらですか?」 店内に可愛い声が響いた。 「はいはーい、そうですよぉ。女の子の依頼は大ー歓迎」 はたきをもち、エプロン姿の朔が、入ってきた少女にすりよった。 「え?え?」 「あ、依頼もオッケーだけどプライベートもオールオッケーだから」 少女の肩に手をまわそうとした朔に、いきなりくないが投げつけられる。 くないは朔の手の袖ごと、壁につきささった。 「ナンパ禁止」 くないを投げつけた本人…同じくエプロン姿の昴が、むっとした顔で朔を睨んだ。 「ひ、ひどいよ、こうちゃん。服に穴が開いちゃったじゃないかあ」 「はいはい、馬鹿はほっといてどうぞどうぞ」 朔を残し、昴は少女を奥に招き入れた。
/816ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6398人が本棚に入れています
本棚に追加