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香椎と瑠璃がでていった後、朔は凛に愚痴る。
「なんでしいちゃんだけぇ~?俺も瑠璃ちゃんとお近づきになりたあ~い」
「下心ありありなお前に任せられるか」
凛はきっぱりと却下する。
「それにな、香椎は瑠璃に自分を重ねてるのじゃ。」
「自分を?」
「朔、香椎と付き合いが長いお主ならわかるじゃろう」
朔はその言葉に何か思い当たったのか、沈黙した。
「……そっかあ。弟かあ。しいちゃんやっぱりまだ諦めてないんだあ」
「なんの話?」
昴は朔と凛の顔を交互に見る。
「…こうちゃんは知らないかあ。しいちゃんがなんでアヤカシオクリになったか」
その言葉に、昴は不思議そうに首をかしげた。
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