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沢山の白い鳥に変化した札はバサバサと朔の周りを舞いながら指示をまつ。
「そして、完膚なきまでに相手を叩きのめすのさ」
そう言うと、朔は鳥達にすっと片手をあげた。
それを合図に鋭い声を上げながら、鳥達がアヤカシを襲う。
その攻撃は一筋、また一筋と妖怪に深い傷を作った。
『アヤカシオクリどもめが!』
アヤカシは激昂すると、攻撃を受けながらも壁のお札に手をかける。
ビリっと紙が破れる様な音がした。
「ありゃ、結界破られた」
朔は飛びかかるアヤカシをひらりとかわしながら軽く笑う。
「朔だって役立たずです」
昴がにやにやしながら仕返しのように呟いた。
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