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しばらくして学校に着いた俺達は、靴を履き替え自分達の教室である1ー2に向かう。
大して新学校でもないウチの学校に暖房設備が付いているわけもなく、廊下といえど外と同様の寒さに襲われる……
教室に入ると、ほとんどの生徒が登校済みで、適当にグループを作って談笑している。
俺に気付いた女子の数人は………俺に睨みをきかせてすぐに会話に入っていく。
……まあこんな光景にも慣れたがな……
俺は、一番後ろの隅にある自分の席に座った。
「なあ智久……」
巧が、不穏な表情を浮かべて俺に近付いてくる……
「なんだよ?」
「……その、まだ続くのか……この女子達との仲は…?」
巧が言いにくそうに呟く……
「当たり前だろ?女子は信じない。巧だって知ってる事だろうが」
巧とは対照的に、俺はあっけらかんと答えた。
「……でも…」
「嫌なら俺に近付かなきゃいい…お前は友達も多いし大丈夫だろ?」
「そんな気ないよもう……」
巧が頬を膨らませ睨んでくる……
……悪いな巧……女子はもう信じれないんだよ……
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