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8時25分。
「…行ってきます。」
スクールバックを片手に玄関のドアに手を掛けた。
「はーい!行ってらっしゃ~い」
「行ってきますのちゅうは?ねぇねぇ!行ってきますのちゅうは?」
母さんの陽気な声と共に聞こえるのは後ろの兄貴の戯言。
もちろん無視。
「さぁくん!ちゅうちゅうちゅうちゅうちゅう…」
「うぜぇ!ちゅうちゅう連呼すんなあほ!」
ゴンッ
ガチャッ
後ろでぶつぶつ言う兄貴にゲンコツを一発。
俺は玄関を出た。
そして待ち合わせ場所に行く。
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