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ここは魔法世界…あんたたちが生きている現世とはかけ離れた世界だ。ここではその名の通り魔法使いがこの世を治めている。
魔法使いの条件は「魔力」を持っていること、つってもこの世界では全ての物が魔力を持ってる。木も、大地も、水も、もちろん人も。
魔力を持たない奴は極めて稀、一種の障害みたいなものだ。ゆえに魔力を持たないものは世間から避けられ、ひでぇ扱いを受けてきた。
その中でももっと稀な奴が居る。この魔法世界において最も強大な魔力を持ちながら、それを一切使いこなせないという、典型的な宝の持ち腐れと言う奴。
何が言いたいのかというと、この魔法世界にも差別や格差はあるということ。あんた達がいる現世の抱えている問題はこちらの世界にもある。
ただこの物語には現世は出てこない。残念だったな…
さて、この物語を読み進めるにはもう少し知識が要りそうだな。もう1つこの世界について話しておこうか…
この世界は現世とは違い、王が国を治めてる。魔法世界には大小様々な王国があり、国どうしで争いが絶えなかった。
今から約150年前、ささいな誤解から魔法世界は大戦争に巻き起こった。この戦争で魔法世界の人口の1/4が死んだ。
当時世界は北のアークローナ帝国を中心とする白軍、南のサウスヴァーン王国を中心とする黒軍の2つに分かれていた。
20年、30年経っても終わらない戦争、しかし戦争が終焉を迎える日は突然やって来た。
革命家、ローナ・デスティニー
彼は巧みな話術と圧倒的な魔力によって白軍と黒軍の代表同士の会談をまとめ、戦争が始まって実に50年。両軍の和解によって戦争は終わった。
さあ、長々と話しちまったな…ちなみにこの戦争は魔法予備学校の教科書にも載ってるぜ。
これで150年前の戦争が分かったか?そろそろ物語の1ページが開かれる。
ん?オレか?んなもん読み進めりゃわかんだろ。
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