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空から舞い降りる雪…
それが降り積もり、白銀に染まる山々…
そんな雪景色の中で一人、片刃の剣を振っている男がいた…
ギルティ「フン!ハァッ!!」
水色がかった銀髪に、厚目の紫の服に赤いマフラー…肩と胸には軽装備を身につけた青年…
その青年の名はギルティ・クライム。
騎士を目指し、幼い頃から剣の修行をして来た16歳の青年である。
何故彼が騎士になりたいか…
それは今まで鍛えてきた剣の腕で己が名誉を守る。
そういった生き方に幼い頃から憧れを抱いていたのだ。
ギルティ(……まだだ…まだこんなんじゃ親父にすら勝てやしねぇ…親父になんてつまずいてられねぇんだ…俺は絶対に騎士になってやる…!)
ギルティの父親も剣の腕に優れ、子と同じく幼き頃は騎士になることを夢見ていた…
以前、村が賊に襲われた時、その剣を振るって村を守った、いわば村の英雄である。
そんな父親も、騎士の夢などとうに捨て、今では村の道場を経営している。
ギルティ「………」
その時であった。
ギルティは剣を振るのを止め、目をつぶる。
ギルティ「……そこか!!」
少しして目を開くと、すると素早く剣を振り、斬撃を放つ。
???「Σわわっ!!危ねぇな!!」
すると岩陰から、何者かが姿を現す。
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