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「きみは、"神"の存在を信じるか?」
「・・・・・・は?」
質問があまりにもすっとんきょうだったので、思わず聞き返してしまった。
「だから、きみは、"神"の存在を信じるか?」
神太は少し強めに言った。
「ハッハッハ…いないいない」
健太郎は神太の質問をバカにしたように答えた。
神太はこうなることが分かっていたので、かなり怒り口調で叫ぶ。
もちろん、ホントは怒ってなどいない。
「真面目に答えろよ!!」
健太郎はそれにビビった。
「な…何怒ってんだよ…」
「もう一度聞く、きみは、"神"の存在を信じるか?」
健太郎は怒られたので、真面目に答えざるを得なかった。
「"神"なんて…いねェよ…いたとしても…"神"は肝心なところで人の願いを無視するんだ。最悪だよ…」
健太郎は思い詰めた顔をした。
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