9人が本棚に入れています
本棚に追加
…ガラガラ
教室の教壇では、平林が腕時計を見ていた。
「「ハァ…ハァ…間に合ったか…」」
健太郎と龍之介は、声を揃えて言い、席に戻ろうとした。
ーーーーが、
「一秒遅刻だぞ。林、丹波」
「・・・・・・は?今なんて?」
健太郎は、信じられないのか、聞き直した。
「だから、一秒遅刻だ。廊下に立ってろ。説教は後でキッチリしてやるから」
「マジかよ…」
「ありえねェ…」
健太郎と龍之介は、そう言って、しぶしぶ廊下へ出て行った。
その後二人が怒られたのは言うまでもないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!