第1話 転入生

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…ガラガラ 教室の教壇では、平林が腕時計を見ていた。 「「ハァ…ハァ…間に合ったか…」」 健太郎と龍之介は、声を揃えて言い、席に戻ろうとした。 ーーーーが、 「一秒遅刻だぞ。林、丹波」 「・・・・・・は?今なんて?」 健太郎は、信じられないのか、聞き直した。 「だから、一秒遅刻だ。廊下に立ってろ。説教は後でキッチリしてやるから」 「マジかよ…」 「ありえねェ…」 健太郎と龍之介は、そう言って、しぶしぶ廊下へ出て行った。 その後二人が怒られたのは言うまでもないだろう。
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