第1話 転入生

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~放課後~ 「はぁ~…ったく、何で一秒遅れたぐらいで、一時間も説教されなきゃなんねェんだよ」 健太郎は愚痴っている。 「ホントだよ。何なんだよ、ホントに」 龍之介もまた愚痴っている。 「「はぁ~あ…」」 そんな話をしていると、後ろから 「二人して何ため息吐いてんの?」 という声がした。 2人は振り返った。 「なんだ、麗(レイ)か」 「なんだとは何よ!!」 彼女は、井上麗。 健太郎の幼なじみである。 「まぁそれはいいとして、平林の授業、遅刻したんだって?」 それに龍之介が答える。 「うん。一秒遅れただけだなのに…」 健太郎は麗に疑問をぶつける。 「てか、何で知ってんだよ」 「風の噂で」 麗は微笑んで言う。 「広まんの速いな~」 龍之介は感心して言った。
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