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~放課後~
「はぁ~…ったく、何で一秒遅れたぐらいで、一時間も説教されなきゃなんねェんだよ」
健太郎は愚痴っている。
「ホントだよ。何なんだよ、ホントに」
龍之介もまた愚痴っている。
「「はぁ~あ…」」
そんな話をしていると、後ろから
「二人して何ため息吐いてんの?」
という声がした。
2人は振り返った。
「なんだ、麗(レイ)か」
「なんだとは何よ!!」
彼女は、井上麗。
健太郎の幼なじみである。
「まぁそれはいいとして、平林の授業、遅刻したんだって?」
それに龍之介が答える。
「うん。一秒遅れただけだなのに…」
健太郎は麗に疑問をぶつける。
「てか、何で知ってんだよ」
「風の噂で」
麗は微笑んで言う。
「広まんの速いな~」
龍之介は感心して言った。
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