第1話 転入生

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「え~…今日、この学校に転入生が来た」 この一言にクラス中がざわついた。 「は~い…静かに。 では紹介しようか。さぁ入れ」 クラス中が静まり、皆、ドアに視線を向ける。 ガラガラ… ドアを開けて入ってきたのは、背丈が140cmほどしかない男子だ。 その瞬間、教室はざわついた。 健太郎とはというと… それを見た瞬間、目立たないように大喜びしている。 そして、その喜びを伝えたいのか、隣の龍之介に話し掛けた。 「おい!!アイツ、おれより、背ェちっちぇぞ!!やったよ!!おれの時代が来たよ!!」 「ったく…アイツの背が小さいこと、喜ぶなよ。お前も背が小せェって言われたら怒るだろ。」 「だけどよ~~」 健太郎は自分が喜んでいるのを見られないように、机に顔を伏せている。 龍之介は、 (どんだけ喜んでんだよ) と、内心つっこんでいた。
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