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「え~…今日、この学校に転入生が来た」
この一言にクラス中がざわついた。
「は~い…静かに。
では紹介しようか。さぁ入れ」
クラス中が静まり、皆、ドアに視線を向ける。
ガラガラ…
ドアを開けて入ってきたのは、背丈が140cmほどしかない男子だ。
その瞬間、教室はざわついた。
健太郎とはというと…
それを見た瞬間、目立たないように大喜びしている。
そして、その喜びを伝えたいのか、隣の龍之介に話し掛けた。
「おい!!アイツ、おれより、背ェちっちぇぞ!!やったよ!!おれの時代が来たよ!!」
「ったく…アイツの背が小さいこと、喜ぶなよ。お前も背が小せェって言われたら怒るだろ。」
「だけどよ~~」
健太郎は自分が喜んでいるのを見られないように、机に顔を伏せている。
龍之介は、
(どんだけ喜んでんだよ)
と、内心つっこんでいた。
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