夏の始まり

2/31
31933人が本棚に入れています
本棚に追加
/1000ページ
梅雨が明けて日に日に日差しが強くなってきている今日この頃、学園はとても静かだった。 今日も学園では授業が行われ、いつものように日常を送っていた。 「…………」 先生の講義に全く集中できなくて、頬杖をつきながら外の景色を眺めていた生徒がいた。 桃色の髪が腰ぐらいまで伸びていて、整った顔立ちをしている女子がいた。 ミーシャだ。 ミーシャ「あいつ、いつになったら帰ってくるのよ。」 龍雉や咲耶達が居なくなって十日が経った。手紙には「暫く留守にするが心配するな」と、書いてあったが十日も居なくなるとは予想外だった。 小さくため息を付きながら空を見た。 風が心地よく頬に当たるのを感じながら…… ミーシャ「早く帰ってきなさいよ。…………ばか」 龍雉達の帰りを待った。
/1000ページ

最初のコメントを投稿しよう!