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梅雨が明けて日に日に日差しが強くなってきている今日この頃、学園はとても静かだった。
今日も学園では授業が行われ、いつものように日常を送っていた。
「…………」
先生の講義に全く集中できなくて、頬杖をつきながら外の景色を眺めていた生徒がいた。
桃色の髪が腰ぐらいまで伸びていて、整った顔立ちをしている女子がいた。
ミーシャだ。
ミーシャ「あいつ、いつになったら帰ってくるのよ。」
龍雉や咲耶達が居なくなって十日が経った。手紙には「暫く留守にするが心配するな」と、書いてあったが十日も居なくなるとは予想外だった。
小さくため息を付きながら空を見た。
風が心地よく頬に当たるのを感じながら……
ミーシャ「早く帰ってきなさいよ。…………ばか」
龍雉達の帰りを待った。
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