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「……すまん、マジで分からん。」 両手を挙げお手上げのポーズを取る青年。 その様子に盛大に溜め息を吐かざるをえないのは何故だろうか? 「何で分からないかしらね…」 「いや、お前が苛立つような事は任務を与えたぐらいしか無いがな?」 青年には真面目にそれしか思い浮かばない。 ハァ、と二度目の溜め息を吐く麻由理。 「奈緒の初めてを強引に奪った挙げ句にその理由がしたかったからときて、更にはその事を忘れているなんて… 真面目にホルマリン漬けにしようかしら…」 「あー確かに奪って…って何で知ってやがる?」 「さっき顔が真っ赤な状態の奈緒に会って聞いたからよ。 この私の目の前に居るクソ変態頭主の旋利君に初めてを奪われたってさ?」
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