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「むっ…まだ赤くなってやがったか。」 予想外だ、と付け加え、旋利は麻由理を見据える。 「それでお前は俺を説教しに来たと、そういうわけか。」 「説教じゃなくて制裁だけどね。」 フゥ、と三度目の溜め息。 何故だろうか、この短い間で異様に疲れてしまった。 とりあえず、麻由理は旋利の横に腰掛ける。 「さて、何で奈緒の初めてを奪ったのかしら?」 「さっきも言ったろうに、したかったからだ。」 何故また聞く、そう表情に出しながら、旋利は月見団子を一つ放り込む。 「嘘ね、あんたはそこまで気分屋な訳じゃない(無茶苦茶な性格だけど)し、何よりあんただって初めてでしょうが。」
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