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「恨むのは仕方がないけど、もう一つの気持ちは確実にバレてるわよ?」 「あんなことすりゃ分かるだろうな。」 再び月見団子を口に放り込む旋利は、先程の様子が嘘のように無くなっていた。 「バレるのはバレて構わん、よりイジリがいが出てくるもんだ。」 「どうやったらそんな考えに至るか詳しく聞きたいわね…」 初めて会ったときからそうだったが、まったくこの男の思考が読めない。 時には深く時には浅く、様々な事を考える旋利、その性格はまるで雲のよう。 今までの頭主とはまるで違う、ある意味では誰よりも自由奔放、唯我独尊。 変人、古い言葉ならうつけ、そう長老派からは陰口が叩かれるぐらいだ。 強ち間違っていないのだが。
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