その悪態は死に向かう

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その悪態は死に向かう

手首ごとぶった切って死にたい 毒飲んで死にたい 苦しんでころげまわって血ヘドを吐きながら 「誰も僕の事などわかってくれない」とほざきたい 周りの人の想いがどうとか全部無視して 見苦しい程悪態つきながら白目むきたい。 どれ程僕が苦しんでいるのか 皆の者、とくと見るがいい。 小さく鋭利な小刀で、腕じゅうをめった刺しにして 血の色しかない肉の塊に変えてゆくんだよ どうせいずれは死ぬんだろ?今死んで何が悪い? ねぇお前、答えてみろよ。 キレイ事はもうたくさんだ、お前なんか早く消えちまえ。 少しでも多く傷を残しておきたいんだよ。 そしたら、どれだけ壮絶な死を迎えたか分かるだろ? 9年暮らした部屋を破壊してやるんだよ もう綺麗である必要なんて何処にもないだろ? 一緒に暮らした猫だって、道連れにしてやるよ。 …でも…猫に罪はないな… 白いベッド血まみれにして死にたい 薬という薬かき集めて飲みたい マンションの屋上から飛んでやりたい あいつらはどんな顔するかな あいつらはどんな顔するかな
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