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「すすめてくださいますか」
「あ、ああ。では、相手選手を紹介しましょう。」
やっと我に返った審判が、もう一人の選手の名前を読み上げた。
「こちらも初出場ですね。ご登場下さい!シャラ・ヌ・クーラ選手!」
「こんななら俺…毎回見に来よう」
またも、現れた選手の美貌に、誰かがポツリと呟いた。
現われたのは、白い肌に少し短めの、柔らかそうな黒髪の女性だった。
美人というよりも、どちらかというと、何故か目を引き付けるような華やかな魅力が彼女にはあった。
そして皆をドキリとさせたのが、彼女の瞳。
紅い瞳。
異国の者入り交じるこの大陸ででさえ誰も見たことのない瞳の色だった。
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