第1

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その時、ダウンを着て凍えながらも1人の男が姿を見せた 「うわぁ…クソ寒いなぁ~」 「……………」 男は警察官に頭を下げて遺体を見ると、気分が悪そうな顔をした 「気持ち悪いなぁ~」 「ちょっと黒木さん!!」 警察官は慌てて黒木を注意した 「あぁすいまへん…」 ちっとも気持ちの込もっていない様子で謝ると、黒木は遺体に近付いた 彼はこの品川に事務所を持つ探偵だ。いくつかの事件を解決していて、知名度は高い方だ 「犯行時刻は?」 「昼間と見ています」 「ようやるわ…ありえへんな~」 そう言うと黒木は立ち上がり辺りを見渡した 「今日の昼間、此処でイベントしてへんかったやろうか…?」 「イベント?」 「人の目引くような!」 「調べてみます」 そう言うと警察官はポケットから電話を取り出し本部へ繋いだ
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