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その時、ダウンを着て凍えながらも1人の男が姿を見せた
「うわぁ…クソ寒いなぁ~」
「……………」
男は警察官に頭を下げて遺体を見ると、気分が悪そうな顔をした
「気持ち悪いなぁ~」
「ちょっと黒木さん!!」
警察官は慌てて黒木を注意した
「あぁすいまへん…」
ちっとも気持ちの込もっていない様子で謝ると、黒木は遺体に近付いた
彼はこの品川に事務所を持つ探偵だ。いくつかの事件を解決していて、知名度は高い方だ
「犯行時刻は?」
「昼間と見ています」
「ようやるわ…ありえへんな~」
そう言うと黒木は立ち上がり辺りを見渡した
「今日の昼間、此処でイベントしてへんかったやろうか…?」
「イベント?」
「人の目引くような!」
「調べてみます」
そう言うと警察官はポケットから電話を取り出し本部へ繋いだ
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