クラブ蝶

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その日の夜、黒木は馴染みの店へと足を運んだ。黒木は銀座の街では有名で、多い時には週に5日、ホステス以上に足を運ぶ そして一番行く回数の多い店はクラブ蝶。ママとも親しい 「いらっしゃいませ!黒川様」 黒服が元気良くそう言うと、席まで案内をした 「今日は幽霊ホステス来てんの?」 「幽霊ホステス?」 「アホ!ユリの事やんけ…おるかおらんのか分からんから幽霊ホステスなんや」 「あはは…そういう事ですか!ユリさんなら今日来ていますよ」 「おったんかいな!珍しい…どうせ同伴もしよらんと待機してるやろ!呼んだって」 「はい、分かりました」 そう言うと、黒服は衣装ルームの方へ行き、ユリを呼んだ すると、勢いよくユリが出てきたのだ 「黒ちゃんだ!久しぶり~」 ユリは満面の笑みを浮かべて黒木の席に着いた
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