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みんな一瞬戸惑った
多分じいちゃんの一言にビックリしたのだろう
いや、
それよりも
自分に孫ができたかのように喜んでいたからかもしれない
「レントン仕事に行くぞ」
じいちゃんはそう言って工場に入って行った
僕はじいちゃんのところに走ろうとしたがホランドたちに話しかけた
「や!ホランド。久しぶり」
そう言うとホランドはいきなり僕に聞いてきた
「レントン、お前の子供は?」
僕はホランドの言っていることの意味を一瞬で読みとった
「な、なに言ってるんですか!ああ!タルホさんもそんなに笑うことないでしょ!」
本気で焦っている僕を見てホランドとタルホさんは大笑いしていた
僕はエウレカを見れなかった
するとエウレカも言ってきた
「ね!レントン!赤ちゃんかわいいね!」
僕は顔を真っ赤にして目線をそらした
「そ、そうだね。かわいいね。エウレカ」
エウレカは大きく頷いた
そしてじいちゃんが来た
僕は怒られると思い覚悟した
するとじいちゃんは僕とエウレカを呼んだ
「レントン!これでケーキを買ってこい!」
と言ってお金を渡してきた
僕は戸惑ったがホランドのあの顔を思い出したから行くことにした
僕たちはお金をもらい家からロングボードをとってきたホランドたちは帰ると言っていたがじいちゃんの一方的な説得によって一晩だけ泊まることになった
僕たちが行くと言うとモーリスたちも行きたいと言ったがエウレカがダメと言ったので諦め、じいちゃんたちと留守番することになった
僕たちはロングボードに乗った
「いこう。レントン」
「うん。いこう。エウレカ」
僕ら二人は声を揃えて言った
「I Can Fly」
その掛け声と共に高く飛び上がった
僕らの姿をみたホランドが呟いた気がした
『パシフィック・ステイト』
TO BE CONTINUED...
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