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「私は,“お前”という名前では無いんですよ~クスッ」
ニコニコ笑っている男に
千絵はずっと睨みつける
「ふっ…調教のしがいがありそうですね」
不気味に笑いながら近づいてくる
「来るなっ…!!!」
「では逃げたらどうです?」
「…ッ!!」
「クスクスクスクスクスクスクスクス」
体が震える
汗が床に落ちる
「ハクトと呼んで下さいね馬鹿猫」
「なんだと…!!!?」
「一回で通じないんですか馬鹿猫」
「黙れ糞兎」
「ふっ…やっぱりチェシャ猫はそうでなきゃ
やり甲斐がありませんからね」
千絵を見下したように
楽しそうに笑い続ける
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