出会イハ突然ニ

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「な…なんで!?」 俺の血の気が一瞬にして引く 「何故か知りたいですか?」 「べっ別… 「顔に出てたからです」 俺の言葉を遮って その気配はあっさり答えた 嫌味な言い方で 「そんな事はどうでもいい!!お母さんと絵美はどこにやった!?」 コイツと話すと頭が痛くなってくる 「…お母さんと絵美って?誰の事ですか?」 「とぼけるなよ!!」 「…チェシャ猫…貴方もしかして」 思い詰めた顔をしたその気配は手の中にある何かを見つめ顔色を蒼白にし 「ぁあぁあ…」 変な奇声を発した 「なっ!?なんなんだょ!!」 やっぱりコイツイカレてる!! 「早くしないと!!説明は後ですチェシャ猫!!早く行きますよ!!」 「意味分かんねぇ!!俺はチェシャ猫じゃないって何回言ったら ウオッ!!!!!?」 その気配に軽々しく担ぎ上げられ連れ去られそうになる 「やめっ…!!!離せ!!降ろせよ!!」 「早くしないと早くしないと」 「人の話し聞いてんのかっ!!?」 気配は全く聞いていなく ぶつぶつと呟くだけだった 必死に暴れたり手で殴ったりしたが無駄な抵抗となり 二人は目の前に出来た穴に 墜ちた… さぁ歪んだ不思議の国へ 誘いましょう ¨
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