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「やややや止めろよ!!!
分かった分かったょ
もっと自分を大切にしろ!!」
焦って自分でも何を言っているか分からない…
「残念」
ペロッと舌を出すアリス
いったい俺に何を見せる気だったんだ!?
恐ろしくて聞けないが…
※訂正 聞きたくない!!
「本当に信じてくれたぁ?」
「あぁ.信じるよ」
アリスは悪戯な表情で俺に顔を近づけてきた
鼻が触れ合う程近くに…
何故か分からないが胸がドクンッと鳴る…
相手は女の子なのに
「ねぇチェシャ猫」
耳元でアリスが囁く
「なんだアリス?」
「あんまり油断してると…」
「アリス――!!もうすぐ女王様がいらっしゃっいますょ!!!!」
不意に後ろから誰かがアリスを呼ぶ声がした
「やっば!!今行くょ~!!」
アリスは慌てて立ち上がる
「ごめんねチェシャ猫!!
女王様は気が短いから
じゃまた後でね!!バィバィ」
アリスは笑顔で手を振った
「…あぁ」
俺はアリスの後ろ姿を見つめていた
胸の高鳴りを抑えながら
―油断してると
......食べちゃうよ―
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