ー壱章ー 『夢』

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ここは日本のある都会 人々が行き交う大通りにまみれた地より 少し離れた小さな公園に ベンチ1人座り息を吐く、 少年がいた。 世も末であろうか、 その少年の髪は海を匂わせるほどの 綺麗な青色に染まっていた。 長さは性別を誤魔化すかのように思わせる 肩につくぐらいの長さであった。 少年と呼んでいるが、 少年と呼ぶには老いていて 青年と呼ぶには若すぎる。 おおよそ、 17、8歳を予想させる。 以下、 少年と呼ぶのが適切かはわからない。
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