替え歌

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悪ノバイト(悪ノ娘) 作詞/悪ノP 作曲/悪ノP 編曲/悪ノP 「さあ、ひざまずきなさい!」 むかしむかしあるところに 悪逆非道の王国の 頂点に君臨するは 齢十四の王女様 絢爛豪華な調度品 顔の良く似たジョセフィーヌ 愛馬の名前は召使 全てが全て彼女のもの お金が足りなくなったなら 一生懸命バイトする 私に逆らう者たちは 粛清してしまえ 「もう、入店禁止!」 悪ノ華 可憐に咲く オレンジ色の彩りで 私の周りの牛肉は 嗚呼 ご飯の上に載せられてる 暴君王女が恋するは 道路の向こうの青い人 だけども彼はお隣の赤い女に一目ぼれ 嫉妬に狂った王女様 ある日店長を呼び出して 静かな声で言いました 「あそこに花火を投げましょう」 幾多の花火に着火する 幾多の油に引火する 逃げまわる愚民の嘆きは 王女には届かない 「あら、話し中だわ」 悪ノ華 可憐に咲く 狂おしい彩りで とても美しく燃えている 嗚呼 消防車が来てしまった 悪ノ王女を倒すべく ついに人々は立ち上がる 烏合の彼らを率いるは 青き制服の警察官 つもりにつもったその罪は 国全体を包み込んだ 毎日のバイトに疲れた 兵士たちなら休憩です ついに王宮は囲まれて 家臣たちは裏切った 可愛く可憐な王女様 ついに捕らえられた 「この、無礼者!」 悪ノ華 可憐に咲く 悲しげな彩りで 彼女の貯めたバイト代 嗚呼 保釈金には程遠い むかしむかしあるところに 悪逆非道の王国の 頂点に君臨するは 齢十四の王女様 処刑の時間は午後3時 バイトのシフトがある時間 王女と呼ばれたその人は 一人牢屋で何を思う ついにその時はやってきて 終わりを告げる鐘が鳴る 民衆などには目もくれず ―彼女―はこう言った 「店長、今日遅れます」 悪ノ華 可憐に散る オレンジ色の彩りで のちの店長はこう語る 嗚呼 彼女がまさに悪ノバイト
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