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子供のころから思ってたんだ。
僕がなんのために生まれてきたのかを
誰かに聞いても誰も知らない。
ただ一つわかってるんだ。
この心臓が止まったら、
僕はもう歩けなくなるんだ。
それは誰もがわかっていた。
誰にでも命におわりはあるんだ。
どれだけがんばっても。命におわりが来てしまう。
離れてしまった体と命はもうつなげやしない…
生まれてきた理由が、無いのなら
ほしいのなら自分で作ればいい。
そんなふうに思える頃には、
夢すら見れない人間になっていた。
あのころにはもどれない。
そんな事わかってたんだ。
全ての命がそうだって事。
夢すら見れない人間でも夢を忘れはしない。
あの日あの時見た夢を思い出すこともできるでしょう。
大人になってから一度だけ見たんだ。
あの子と一緒に笑っていた夢を。
この際あの子って気にしないで、
てか聞かないでって子供のころの思い出が夢になっただけだから。
ただ一つ誓ったんだ。
みんなが笑っていられるように元気でいられるように
みんなのために歌を歌うんだって…
思い出すことができた。生まれてきた理由を。
あの時作って忘れてた。けれど思い出せた。
ボクらの事も思い出せた。まだボンヤリとだけど。
もう忘れらんない。忘れやしないよ!
ボクはボクで、ボクのために生きているよ。
キミはキミで、キミのために生きているんでしょう。
ボクはキミを忘れないから。キミはボクを覚えていて。
生きていればまた会えるから。
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